バイク下取り後に自賠責保険や税金が還付されない
バイクを下取りに出すと、自賠責保険や税金の一部が還付されますが、これらが還付されない場合があります。それぞれの複雑な仕組みについて詳しくご紹介します。
下取り後に自賠責保険や税金が還付されない
少しでもバイクに関わる法律などを勉強したことがある人はご存知かもしれませんが、バイクを下取りに出すと自賠責保険や税金の一部が還付されます。
しかし、それを知った上でバイクを下取りに出した方の中にはそれらが還付されなかったという方もいるのです。
- 自賠責保険の還付
自賠責保険は事故の被害者の救済のために存在している保険制度なので、バイクを売却したからといって即座に解約できるものではありません。
但し、バイクを廃車することによって「もう、このバイクには乗りません」ということを証明できれば自賠責保険を解約し、残存期間に応じて保険料の還付を受けることができます。
廃車には一時的に登録を抹消する方法と、解体によって永久に登録を抹消する方法の２種類が存在していて、下取りしたバイクが解体されなくても一時的に抹消登録することで保険料還付の要件を満たすことができます。
- 自動車重量税の還付
自動車重量税は自賠責保険と異なり、解体により永久抹消登録のみが還付の要件となっています。 つまり、下取りされたバイクが解体せずに転売される場合、一時抹消登録手続きを行ったとしても自動車重量税は還付されません
解体され、永久抹消登録手続きがされた場合のみ自賠責保険同様に、車検の残存期間に応じて税金の還付を受けることができます。
- 軽自動車税の還付
バイクの所有者は自動車重量税と軽自動車税の２種類の税金を支払っていますが、軽自動車税は還付の制度が存在せず、たとえ解体したとしても期間に応じた税金の還付を受けることはできません。
- 要件を満たした場合でも受領できない場合
上記の要件を満たしていたとしても、実際に口座に振込まれるなどで還付を受けられるかどうかはわかりません。 よくあるパターンとしては下取り価格の中に還付金が含まれていて、売主としては下取り金額とは別に受け取れると思っていた、というケースです。
その場合は主に契約書に所定の記載がされていて、売主が確認していなかったというパターンになります。 下取りに出す際にはこの点を確認しておきましょう。
- まとめ
売却するバイクが下取り後に転売されるか解体されるかで還付される種類が変わることと、要件を満たしていても振込などで受け取れるかどうかは契約次第ということを念頭に入れておきましょう。
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