ネット査定の価格と全然違う

　バイクの売却に関するトラブルで多いのが、「インターネット上で査定した価格と、実際に買取業者が査定した金額とが、全然違う」というものです。

確かに、事前にインターネットでの査定では30万円ぐらいという結果が出ていたのに、実際に査定会社のスタッフが出した金額が10万円だったら、「なぜこんなに金額が違うの？」と思うのも無理はありません。

実は、インターネット上での査定は、あくまでも簡易査定の域を出ないものです。よく見受けられる査定方法は、メーカー、車種、グレード、走行距離、年式といった、最小限の項目を入力しただけで、おおまかな金額がその場で分かるというタイプのものです。

この査定方法は、車両の正確な状態（エンジンの調子や、外装の傷の有無など）がつかめないことから、車両状態にまったく問題がないという状態を基準として価格を提示するのが一般的です。

ですから、査定会社のスタッフが、実車を見て、触って、動かして、においを嗅いで、その結果として価値を判断する査定とは、まったく別物です。

それでも、売却を希望しているユーザーの側にしてみれば、「30万円じゃないのか？」と不服かもしれませんし、「ならば、最初から30万円なんて高値をインターネット上で出して、要らぬ期待を持たせるなよ」と思われるかもしれません。

場合によっては、「消費生活センターに訴えてやる！」と怒る人もいるかもしれません。ただ、いくら今の世の中が「お客様第一主義」という時代であっても、「神様である」はずのお客様の言い分だからといって、通ることと通らないことがあります。

そもそも、車両状態を正確に把握しなければ、正確な査定額を出すことは不可能です。それでも、目安でもいいからだいたいの額が分かれば便利だろうということで、インターネット上での簡易査定が行われているわけで、それはあくまでも、車両状態が良い場合の価格に過ぎません。

そして、その旨は、ネット査定額が表示された画面にきちんと表示されているはずです。逆に、あなたが中古バイクを買う場合を想像してみてください。車両状態が断片的にしか分からない状態で、それぞれ状態が異なる中古バイクの適正な値段なんて分かりませんよね。

ユーザーサイドにとっては厳しいことを書きましたが、サービスは賢く利用することで非常に便利な存在になりますし、漫然と利用すれば貴重な時間の無駄遣いとなります。

インターネット上で実車を見ずに提示される価格は、あくまでも状態が良い場合の参考価格であり、実車の状態によっては、そこから大幅に減額されることもあるということを知った上で、賢く利用するようにしましょう。

⇒ バイクを高く売る方法１ページで解説！

バイクを高く売るためにやること

※人気車・不人気車・輸入車・事故車・故障車・不動車など、すべてのバイクに価値がありますので、一度買取査定をとってみましょう！