新しく購入するものの資金に充当する下取り

　バイクに限らず、自動車やカメラなど、あらゆる商品の売買にまつわる慣習として、「下取り」という行為があります。

これは、新しく商品を購入する際、その商品と関連する製品を買い手側が持っていた場合、いくらかの値段をつけて買い取ることで、新しく商品を購入する際の資金に充当できるようにすることを指します。

たとえば、テレビショッピングにおいて、6万円もする高性能型のサイクロン掃除機を購入する際、「どんな古い掃除機でも、2万円で下取りします！」とショップ側がアピールするような場合です。

この場合、自宅にある、明らかに値段がつかないような古い掃除機であっても、２万円で買い取ってもらえることになり、事実上４万円で高性能サイクロン掃除機が購入できることになります。

このように、「下取り」という商慣習には、「古くて価値のないものを、有利な値段で買い取ってくれて、結果的に新しい商品に安く買い替えられる」といったようなイメージを持つ人も結構いらっしゃるのではないかと思います。

しかし、それは、前述したサイクロン掃除機での事例のように、無価値のものを高額で買い取ってもらえる場合には、下取りという手段がとても有益な存在になりますが、

もともと価値のあるものに対して「下取り」という手段を用いる場合、必ずしも有利に作用するとは限りません。

むしろ、「下取り」という言葉に込められた、「古いものを処分してやる」といったような上から目線のニュアンスが知らず知らずの間に刷り込まれてしまい、愛車の本当の価値を知らぬまま売却してしまうことになる可能性も秘めています。

特に、新しいバイクを購入しようという場合、新しいバイクのことに心が奪われ、これまで所有してきた古いバイクへの関心は薄れがちです。

しかし、よほど資金があり余っているというお金持ちの人を除き、一般的な庶民レベルの人が、新しいバイクを購入する際には、できる限り金銭的負担を抑えて購入したほうが、後々のバイクライフが充実します。

ですから、手放すバイクについても、「処分特価」のような安値で売り渡してしまうのではなく、相場水準に基づく適正な価格で売却すべきです。

そのためには、新しくバイクを購入するお店で下取り価格を見積もりしてもらうだけでなく、たとえばバイク買取業者に査定を依頼するようにしましょう。その際、１社だけに依頼するのではなく、必ず複数の買取業者に査定してもらうようにしましょう。

もし、買取業者の見積もり額のほうが下取り価格を上回っていた場合には、バイクを購入する予定のお店にそのことを伝え、下取り額のさらなるアップをお願いしてみましょう。

もしアップが無理という場合には、そのお店との取引は新しいバイクの購入のみとし、これまで乗ってきた愛車は買取業者に売るようにしましょう。

⇒ 買取業者間で価格を競争させる！

バイクを高く売るためにやること

※人気車・不人気車・輸入車・事故車・故障車・不動車など、すべてのバイクに価値がありますので、一度買取査定をとってみましょう！