個人売買でバイクを売るメリット・デメリット

　バイクを売ったり買ったりする際、業者とユーザーが取引をするのが一般的ですが、かつてはバイク雑誌の巻末にある取引掲示板を使って、個人間売買によるバイク取引が活発に行われた時代もありました。

時は流れ、インターネットが普及した現代においては、ヤフオク（ヤフーオークション）の台頭により、バイクの個人間売買が意外なほど活発に行われています。

ヤフオクは、言わずと知れた巨大な個人間取引サイトであり、ありとあらゆる商品が取引されていますが、四輪自動車やバイクの出品も非常に豊富です。

メリットしては、バイクを購入したいユーザーと売りたいユーザーがうまくマッチングすれば、業者による複雑な流通過程を省略できることになり、売り手にとっては業者に売るよりも高値で売却し、買い手にとっては業者から買うよりも安値で買える可能性があるという点が挙げられます。

とは言いましても、バイクの個人間売買の未経験者がいきなり個人間売買でバイクを売るというのは、できるだけ避けたほうが無難です。

なぜならば、個人間売買ではトラブルに巻き込まれる可能性があるからです。特に多いのが名義変更に関するトラブルです。

買った客が名義変更をせずに、前オーナーの名義のままで乗ったり、悪質な場合では駐車違反や速度違反をしたり、最悪の場合、交通事故を起こしたり、バイクを売ったにもかかわらず、名義変更が実行されていないことから、引き続き旧オーナーに課税されていたといったような、さまざまな迷惑行為が実際に起きています。

さらに、クレームの問題もあります。

きちんとした売買契約書を作成せずに、金銭のやり取り程度で済ませてしまった場合、または売買契約書をきちんと作成していた場合であっても、もし事前に「売却後はノークレーム」と約束していたとしても、故障した際には、執拗に文句を言ってきたり、金銭的な補償を求める人がいるのが実情です。

わずか数百円、数千円のものであったとしても、壊れれば文句をいう人がいるわけで、ましてや数万円以上の費用を支払う中古バイクの個人間売買では、そういった面倒な出来事に巻き込まれる可能性も十分にあるということを知っておいたほうがいいでしょう。

どうしても個人間売買で売りたいという場合は、メールや電話だけを使った通販のような売り方ではなく、購入希望者に実車を見に来てもらった上で取引をしたほうが安心です。

また、バイクや四輪自動車の個人間売買をしたことがある経験者の指示を仰いだり、できれば契約時には経験者に同席してもらうなど、慎重な取引を心がけたほうがいいでしょう。

⇒ バイクを高く売る方法１ページで解説！

バイクを高く売るためにやること

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