売るバイクの傷やへこみがない又は少ない
傷やへこみが少ないほど、バイクは高く売れます。その傷やへこみを、売る前に自分で修理する場合と、修理業者に依頼する場合についてこのページで解説します。
バイクの傷やへこみがない又は少ない
バイクを売る際に、傷やへこみが少なければ少ないほど高く売れるというのは、考えなくてもわかることですよね。
誰だって中古のバイクを買う時には傷の有無を確認しますし、新品同様の車体と、傷の多い車体が同じような値段だったら不思議に思います。中古バイクにとって傷・へこみの有無は、価格に大きな影響を及ぼすものです。
簡単な理屈なのですが、これをもう少し掘り下げて考えると、自分のバイクの傷の見方が変わります。それは「査定員はどこのどんな傷をどのように見るのか」という考え方です。
極端に言えばスタンドの接地面に傷がついていても査定員はまず気にしません。もちろん傷はないにこした事はありませんが、スタンドの接地面に傷がついていないバイクはあり得ませんよね。
対して前輪を挟み込んでいるフロントフォークや後輪とフレームをつないでいるリアアーム、燃料タンクなどすぐに目に付くところにある傷やへこみは必ずチェックしています。
中古バイクを購入しようとして、ぱっと見てすぐにわかるところに傷があれば、お客さんからしてみれば、どう考えても印象が悪いですよね。とはいえ、そこで価格が安ければ納得いくかもしれません。
そのような状況を考えて、査定員もそこを減額対象に入れるのです。また傷やへこみにも程度があります。光に当てて初めてわかるような傷やへこみであればそれほど問題はありませんが、修理が必要になるようなものなら減額される金額も大きくなります。
このように考えれば、今自分のバイクにある傷やへこみがどれくらいの減額対象になるか、想像しやすいと思います。
交換した方がいい?そのままがいい?
このように考えていくと、人によっては自分の車の傷・へこみが比較的大きな減額の対象になることに気づくかもしれません。そこで思いつくのが「修理」の二文字ですよね。
さて、傷やへこみは修理しておいた方がいいのでしょうか?
まずは自分で修理する方法です。汚れやほこりなどは洗車でもとれますが、傷やへこみはまた別の作業が必要になります。例えば「花咲かGワックス」というメンテナンス・ケミカルを使うと、薄い傷ぐらいなら消してしまえます。
このケミカルはついでにワックスがけも出来るので便利です。これも薄い傷にしか使えませんが、綺麗な布で磨くと消える場合があります。
それでも消えない場合は粒子の細かいコンパウンドをつけて磨くという方法もありますが、粒子の大きさを見誤ると逆に傷を付けてしまう場合もあるので要注意です。
へこみに関しても「ひっぱり君」という商品を使うと直る場合もありますが、使い方やへこみの度合いによっては全く役に立たない事も……。
これらの「素人修理」も慣れれば綺麗にできますが、今これから売ろうというバイクを、下手な修理で余計な傷やへこみを作ってしまうリスクを抱えるのは無謀というものです。
「それなら修理屋さんに頼んで直してもらおう!」というのもNGです。もちろんプロに頼んで直してもらえばより良い状態で買い取り業者に見てもらえます。
しかし、プロに頼めばお金がかかるものです。仮にタンクが大きくへこんでいる場合、そのへこみをとるだけだと4000円〜9000円(技法によって大きく変わります)ですが、へこみ修理を業者に頼むとそれだけでは済みません。
へこむとたいていの場合その周辺の塗装がはがれますが、この塗装を業者がやるととても費用がかかります。単純な色でも18000円以上、特殊な色なら33000円を超える費用がかかる場合があるのです。
これに対して、買い取り業者は傷やへこみのある車体を買い取ると、自社の修理工場や、契約している修理工場に依頼して修理してもらうので、工賃は安く済みます。
対して一般のバイク乗りが修理を依頼すれば正規の工賃がかかってくるので、高くついてしまいます。これを差し引きすると、査定時に傷やへこみで差し引かれる金額よりも、プロに頼んで直してもらう場合にかかる工賃の方が高いケースが多いのです。
よって、修理に慣れていない限りは傷やへこみはそのまま査定に出すのが吉、ということです。
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