改造バイクでも保険に加入できる？

　バイクである以上法律でバイク所有者は自賠責保険には加入することになります。この保険は被害者保護に重点が置かれていますので、改造バイクだからという視点では引き受けないことはありません。

しかし、問題は任意保険になります。バイクの場合改造した車両が少なからず存在しますが、この改造という言葉にはしっかりとした定義があります。

まず改造という場合、車検に対応した改造車両と違法改造、つまり車検に通らないような改造車両に分けることができます。

車両検査に対応した改造の場合には、車検証の型式欄に「改（カイ）」と記載されますのであらかじめその旨を保険会社に伝えれば引き受けてもらえることになります。

ただしこうした改造車両の場合には、ネットで簡単な引き受けをしてくれないことになりますので、個別に申請をすることになり、かなり煩雑です。

一方、違法改造を施したバイクの場合、保険会社では一般的に引き受けをしていません。

これは保険会社の視点で考えればすぐにわかることですが、余分な改造をすることで事故につながるリスクが上がる可能性があるため引き受けに応じなくなるケースがあるわけで、保険ということを考えた場合には余分な改造はしないことが望ましいといえます。

ただし、車検に対応した社外部品に交換するといったことはまったく問題ありませんので、改造という言葉だけに振り回されないことが重要となります。

面白いのは改造車両であっても日本に輸入された時にその形で車検を通っていれば必ずしも改造車両ではないのです。

こうしたことは輸入車の世界では日常的に起こっていることであり、とにかくナンバーを正式につけることができた段階でそれが正規の姿として認識されることになるのです。

乗用車の世界では8ナンバー車がナンバー取得できてもその後の保険加入で色々な問題が起き、個別に車両チェックしてからでないと任意保険に入れないといった問題が起きることがありありますが、改造バイクも車検を通過したとはいえ同様の問題をかかえることになるのが通例です。

ひとつは運輸省が厳しく自動車保険業界にこうした車両の保険引き受けについて行政指導していることも背景にあるのだと思われますが、中古のバイクを購入する時にもこうした点については気をつける必要があります。

ただしこれまで国内で同じ改造状況の中で既に保険に加入できていた車両については殆ど問題ないとみていいいでしょう。

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