車検証がないバイクは廃車できる？

　車検証がない場合のバイクの廃車手続きをするには「登録事項等証明書」を発行してもらい、それに基づいて廃車の手続きを行います。

登録事項等証明書になにが書かれてあるかと言うと、簡単に言えば車検証と同じ内容です。「車検証と同じ内容？」と疑問に思った人はいませんか。

確かに車検証って普段はバイクに積みっぱなしでろくに見たことってないかもしれません。この書類にはバイクの型式や年式、重量や総排気量や車両のサイズなどの詳細な情報に加え、所有者個人の住所や氏名、登録初年度などが記載されています。

さしずめバイクの履歴書というところでしょうか。この内容を陸運局で「登録事項等証明書」によって証明できれば、所有者の照合ができるので廃車手続きを進められます。

この書類を発行するのに必要なものは以下の通りです。

この際申請書を書くのにバイクのナンバーと車体番号７桁が必要になりますので、あらかじめ控えておきましょう。

晴れて「登録事項等証明書」を入手出来たら次は廃車手続きです。手続きには排気量によって少しずつ違いがあります。ここでは車検の必要な251㏄以上のバイクについて見ておきましょう。その際の必要書類は以下の通りです。

これらをこのクラスの場合は陸運局に提出すれば廃車の手続きは完了です。

車検/自賠責保険が切れたまま走っちゃダメ！

　ここまで車検証を紛失している場合について説明してきましたが、車検証がないのにバイクに乗ってはいけないのは知っていますよね。減点はありませんが、刑事罰として50万円以下の罰金が科せられます。

またもちろん車検が切れたままだったり、自賠責保険が切れたまま走っても法律違反です。どちらも減点は6点。二つとも同時に犯すと、合計12点で違反が初めてでも90日以下の免許停止、2回目以上だと免許の取り消しという厳罰が待っています。

さらには車検切れのままの走行だと20万円以下の罰金、自賠責保険切れは5万円以下の罰金です。罰金は刑事罰なので前科もつくことになります。

確かに車検が切れている状態で廃車にするには業者に引き取りを依頼するか、市役所か陸運局に依頼して仮ナンバーを発行してもらって自分で解体業者に持ち込むかどちらかをせねばならず、費用や手間がかかります。

しかしその少しの手間と費用を惜しんだばっかりに、前科がついたり、免許が取り消しになれば、一体何のためにけちったかわからなくなってしまうはずです。面倒くさがらず、法律はきっちり守りましょう。

バイクを高く売るためにやること

※人気車・不人気車・輸入車・事故車・故障車・不動車など、すべてのバイクに価値がありますので、一度買取査定をとってみましょう！