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バイクを売った後の自賠責保険の払い戻し

バイクを売却する際は、条件を満たしている場合に限り、自賠責保険(強制保険)の払い戻しを受けることができます。

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バイクの売却で自賠責保険の払い戻しを受けられるケース

自賠責保険はまとめて先払いするため、途中でバイクが手元になくなった場合は、残月数に応じた払い戻しを受けることができます。

ただし、自賠責保険は任意保険と違い、バイクを売却するだけでは払い戻しを受けることはできません。

自賠責保険はバイクの車両自体にかけられている保険ですので、バイクが公道を走れる状態になっている限り保険はかかり続けます。契約者の名義変更はできますが、途中で解約することは基本的にできないのです。

しかし、以下の2つの条件をどちらも満たしている場合は、自賠責保険を解約して、残りの保険期間に応じた返戻金を受け取ることができます。

  • バイクを廃車にする場合
  • 未経過保険期間が1ヶ月以上残っている場合

バイクを廃車(一時抹消登録・永久抹消登録)にすると、そのバイクは公道を走れなくなりますので、自賠責保険も不要になり解約できます。つまり、売るバイクをナンバープレートの付いていない状態にする、ということです。

廃車手続きは、ナンバープレートを管轄する陸運支局で行ない、手続き後に保険代理店などで払い戻しの申請をします。

ただし、自賠責保険の払い戻し額は月単位で算出するため、残り期間が1ヶ月未満の場合は対象になりません。

自賠責保険の払い戻しを受けるための手続きと必要なもの

自賠責保険の払い戻しを受けるためには、まず廃車手続きをしてから、保険の解約手続きに移ります。

バイクの廃車手続き

バイクの廃車も車と同じく、一時抹消と永久抹消のどちらかを選べます。

バイクの排気量によって、必要なものが変わる点に注意が必要です。

排気量 125cc以下 126cc~250cc 250cc超
手続きする場所 市区町村役場 陸運支局 陸運支局
必要なもの
  • ナンバープレート
  • 標識交付証明書
  • 廃車申告書
  • 印鑑
  • ナンバープレート
  • 軽自動車届出済証
  • 軽自動車届出済証返納届
  • 軽自動車届出済証返納証明書交付請求書(一時抹消の場合)
  • 印鑑
  • ナンバープレート
  • 車検証
  • 抹消登録申請書
  • 手数料納付書
  • 軽自動車税申告書
  • 委任状(第三者に代行してもらう場合)
費用 0円 600円程度 500円程度

バイクの廃車手続きは、排気量が大きくなるほど複雑化します。もし買取業者に代行してもらう場合、250cc超のバイクのみ委任状が必要です。

その他、ナンバープレートの管轄の地域から引っ越している場合には、住民票が必要になります。

自賠責保険の解約手続き

バイクを廃車にしたら、次に自賠責保険を解約し、残月分の払い戻しを申請する手続きを行ないます。

必要なものは以下のとおりです。

  • 自賠責保険証明書
  • 廃車が証明できる書類
  • ステッカー(250cc以下のバイクの場合)
  • 印鑑
  • 振込先の口座番号

廃車が証明できる書類とは、上でご説明した廃車手続きの際に、役所や陸運支局から受け取るものです。

250cc以下のバイクの場合は「軽自動車届出済証返納証明書」や「軽自動車届出済証返納済確認書」、250cc超の場合は「検査記録事項等証明書」「自動車検査証返納証明書」などが該当します。

また250cc以下のバイクのみ、ナンバープレートに貼ってあったステッカー(保険標章)が必要です。

以上の手続きを行なえば、申請から10日程度で指定の口座に返戻金が振り込まれます。

バイクの自賠責保険の返戻金の金額

実際にもどってくる自賠責保険料ですが、「バイクの排気量」「残りの保険期間」「保険の開始日」などによって変わってきます。

以下は、平成25年4月~平成29年3月の間に保険が開始した場合の返戻金の一例です(離島を除く)。

排気量 125cc以下 126cc~250cc  250cc超
契約期間(例) 60ヶ月 60ヶ月 37ヶ月
始期前解約 12,690円 23,420円 13,440円
48ヶ月 10,050円 18,550円
36ヶ月 7,460円 13,770円
24ヶ月 4,920円 9,090円 8,170円
12ヶ月 2,440円 4,500円 4,050円
1ヶ月 200円 380円 340円

自賠責保険の返戻金は、支払った保険料を単純に月割するのではなく、契約期間に応じた「短期料率」が適用されます。つまり、60ヶ月で契約している人と48ヶ月で契約している人とでは、払い戻される金額が変わりますし、解約した日付によっても変わってきます。正確な金額は、加入している保険会社に確認してみてください。

また、保険会社の諸経費が差し引かれていますので、始期前解約であっても支払った保険料がそのままもどってくるわけではない点に注意が必要です。

いずれにしても、こうして見てみますとバイクの自賠責保険の返戻金は決して多くはなく、1年残っていても2,000~4,000円程度であることがわかります。

よほど残り期間が長い場合は別ですが、そうでなければ「何としても払い戻してもらう!」と意気込むほどのものではないかもしれません。

バイクの自賠責保険は、そのまま買取に出すほうがいい?

ここまでご説明したように、バイクの自賠責保険料は「廃車手続きをした上で、保険会社に返戻金を申請する」ことでもどってきます。

しかし、廃車手続きにかかる手間に対してもどってくる金額が少ないため、実際はナンバープレートをつけたまま(自賠責保険をつけたまま)買取業者にバイクを売る人が多いです。

買取業者にそのままバイクを引き渡せば、さまざまな手続きを無料で代行してもらえます。自賠責保険の名義変更はもちろん、廃車にする場合も廃車手続きを代行してもらえるため、売主の負担は少なく済みます。

ですから、自賠責保険料が残っていたとしてもそのままの状態で査定をしてもらったほうがラクですし、残りの保険期間が長い場合はそのことをアピールすれば、査定額がアップする可能性もあるのです。

車検の有無によっても自賠責保険の払い戻しは変わる

ちなみに自賠責保険料の払い戻しは、バイクの排気量によっても事情が少し変わってきます。

車検がある250cc超のバイクの場合、自賠責保険を次のオーナーにそのまま引き継ぐことが一般的です。自賠責保険と車検はセットになっていることが普通ですから、車検が残っている場合は自賠責保険もつけたままにします。

一方、車検のない250cc以下のバイクの場合、自賠責保険はオーナーが自分で契約期間(12ヶ月~60ヶ月)を決めて加入する必要があるため、現在の自賠責保険はいったん解約して、次のオーナーが新たに加入手続きを行なうケースが多いです。

ですから、250cc以下のバイクを売る場合は本来、自賠責保険の返戻金を受け取れるのですが、その分を買取額に含めるのか、別途還付されるのかは業者によります。

業者によっては、とくに売主が何も言わなければうやむやにされてしまうこともありますので、しっかり確認しておきましょう。

自賠責保険は次に購入するバイクに引き継ぐこともできるため、もし今のバイクを売って次のバイクに乗り換えるのであれば、また事情が変わってきます。その場合は、手放すバイクの廃車手続きをした上で、保険会社で「車両入れ替え」の手続きを行ないます。

ちなみに、任意保険についても確認しておきましょう。

任意保険は廃車にする予定日が決まっている場合には、あらかじめそのことを保険会社に連絡することで先付け解約をおしておくと、余分な保険料を支払う必要がなくなります。

そして、解約申請をしたよく月から、本来の契約終了日までの保険料が月割で払い戻されます。

自賠責保険が切れたバイクは売れる?

バイクを売ることを考えている方の中には、「そもそも自賠責保険が切れてしまっているんだけど…」というケースもあると思います。

車検が切れているバイクでも売れるのと同じように、自賠責保険が切れているバイクも売ることはもちろん可能です。ただし、そのままの状態では公道を走れませんので、保管している場所まで出張査定に来てもらう必要があります。

とくに250cc以下のバイクは車検がないため、自賠責保険の更新を忘れてしまう人は少なくありません。無保険状態のままバイクを動かさないことにだけ気をつけましょう。

長期契約した自賠責保険を短期間で解約する際は還付金のチェックを忘れずに!

バイクの自賠責保険は残月数が少ないほど還付金が少額になり、売却の際は買取業者に上乗せ、あるいは手数料の一部から引いてもらうのが通例です。しかし売却の際、残月数が少ないとは限りません。

自賠責保険加入直後、自損事故で廃車同然になったり、急な単身赴任でバイクを売却しなければならない状態になったりと、残月数がたっぷりある場合でも売却しなければならないケースは多々あります。

そんな時、残月数分の還付金は意外と高額になるので、必ず買取業者へ自賠責保険の残月数に見合った金額の上乗せを交渉してください。とくに自賠責保険最長期間5年に加入している時は要チェックです。

以下に自賠責保険5年加入時の残月数とそれに合わせた還付金の一覧表を作成したので買取業者と交渉の際の参考にしてください。

なお、自賠責保険料は2017年4月1日より納付金額が変更され、長期になるなるほど割引率が高くなります。

また251cc以上の小型二輪車は最長37ヶ月となります。したがって48ヶ月残と36ヶ月残はありません。沖縄・離島はさらに割引されているのでそれぞれご確認ください。

自賠責保険還付金一覧表

原付(125cc以下) 軽二輪(126cc~250cc以下) 小型二輪(251cc以上)
加入保険料 16,990円 22,510円 14,950円
始期前解約 11,990円 17,510円 9,950円
48ヶ月残 9,850円 14,880円 -
36ヶ月残 7,310円 11,040円 -
24ヶ月残 4,820円 7,290円 6,650円
12ヶ月残 2,390円 3,600円 3,290円
1ヶ月残 200円 300円 270円

還付金は単純に月割りではなく、割引率が適用されます。5年よりも加入期間を短くすると還付金の割引率が下がるため、還付金は約5~10%高くなります。

上記の還付金は損保会社によって若干異なりますので、必ず損保会社に確認してください。

なお、解約時当月はたとえ月初めであっても残月数に含まれません。解約時翌月から計算することを覚えておいてください。

したがって還付金を買取業者と交渉するのであれば、買取業者の代行期間を多めに見て、月を跨がないようにした方が若干でも還付金の金額が高くなります。

まとめ

バイクを売った後の自賠責保険の払い戻しについて解説しました。

要点をまとめてみます。

  • 自賠責保険の払い戻しを受けるためには、廃車手続きと保険の解約が必要
  • 残り期間が少ない場合は返戻金も少ないため、そのまま買取に出したほうがラク
  • 残り期間が長い場合は払い戻しを受けるか、買取額アップの交渉を

バイクを売る際の自賠責保険は、廃車にして払い戻しを受けるのか、それとも次のオーナーに引き継ぐのか、とくに法律で決められているわけではありません。

ただ、自賠責保険の返戻金は手続きが面倒なわりにあまり大きな額ではありませんので、基本的にはそのまま売ったほうがラクです。保険の残り期間が長い場合はそのことをしっかりアピールして、買取額アップをねらいましょう。

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