【スズキ】RM-Z450
バイクの評価・特徴

【スズキ】RM-Z450の評価や特徴、タイプ・排気量・燃費・エンジンなどを詳しくご紹介！

【スズキ】RM-Z450

　SUZUKIが製造している競技専用モトクロスバイクで、日本人の小島庸平選手を全日本選手権の決勝まで導き、世界の大会でも外国人選手を上位まで導く活躍を見せているのがモトクロスバイク最大クラスの排気量である449㏄のエンジンを積むRM-Z450です。

価格は896,400円、水冷単気筒のエンジンを積み、最低地上高325㎜、シート高955㎜、重量112kgの完全レーサー仕様の1台。

前作から大幅な変更をすることなく、堅実で着実なマイナーチェンジを施すことで、ライダーの要望への細やかな対応を実現しようとしています。

例えばエンジン。「低中速域での理想的なトルク」「高速域での爆発的なトルク」を目指して設計された本機のエンジンは、低速域でのマイルドかつ高レスポンス（シャープすぎるとコントロールが難しく、

レスポンスが遅いと置いていかれる）なトルクを実現し、スタート時に他のライダーに差をつけられるような仕様になっています。

このエンジン性能の向上に加えて、S-HAC（スズキ　ホールショット　アシスト　コントロール）を採用。

「Aモード」「Bモード」「offモード」の3つのモードを選択でき、Aでは路面が固い場所や、滑りやすい環境における緩やかな加速のための最適なイグニッションを電子制御によってコントロールします。

Bでは路面のコンディションが良かったり、意図的に爆発力の高い加速を行う場合に用います。どちらも一定の時間が経つか、あるいはライダーが所定のシフトにチェンジした際に通常のイグニッションのタイミングに戻します。

　この2つの併用により、中低速域での支配権を奪い取るとともに、高速域に入るとこのマシンのエンジンは途端に人が変わったように（エンジンが変わったように？）爆発的なトルクを発揮し、加速力を増すのです。

うまくコントロールすれば、一気にライバルと水をあけることができます。しかしこれは「うまくコントロールすれば」の話。

競技用バイクの性質上、ライディングポジションはかなり高いうえに、地面はダートコース、そこへきて本機はストレートコースにおいては若干のバランスのとりにくさを持っていて、コントロールがしにくくなる傾向があるのです。

真っ直ぐ走っている分には問題はありませんが、そこからカーブに入るとなるとどうしても不安定になるのです。

もちろんそれを補って余りある中低速域での安定感があるので、プロの世界でも重宝されているマシンであるわけですが、フラットジャンプ時にもこの不安定さは顔を覗かせるので、ある程度の習熟が必要なことは言うまでもありません。

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