スズキのバイクの評価・特徴

スズキはコストパフォーマンスの高い車種に加えて、独自色の強いニッチなモデルを作る力に定評のあるメーカーです。1996年に発売されたレッツシリーズの2代目レッツツーは新車価格10万円を切る廉価モデルでした。

現行モデルは15万円弱と当時に比べれば効果にはなりましたが、それでも廉価であるには違いありません。しかもただ廉価であるだけではなく、73kgという超軽量のボディに、同クラス車種を大きく上回る4.5PSという高馬力を備え、確かな走行性能を確保しているのです。原付二種で根強い人気を誇るアドレスシリーズも、性能とコストのバランスの良いモデルに仕上がっています。

大型クラスに目を移してみれば、例えば隼などは実測で初めて300㎞/hを記録した量産型市販車としてギネス認定まで受けた正真正銘の正統派バイクです。対してV-Strom650ABSはスポーツアドベンチャーツアラー、ヨーロッパではアルパインマスターと呼ばれるタイプのバイクで、日本では他には類をみないコンセプトのモデルです。

低中速域での力強いトルクと、高速域での伸びを活かし、山岳路でも難なく走行できるのが強みです。急こう配の山が多く、かつ市街地では交通量も多い日本では、多方面での活躍が期待できるのは言うまでもありません。

快適なグランドツアラーであるスカイウェイブや小排気量ながらアメリカンのクラシカルなムードを味わえるイントレーダークラシックなど、「こういう乗り方がしたい」と明確なイメージを持っているユーザーにとって、欲しいバイクが見つかるのがスズキのラインナップなのです。