【カワサキ】KLX125

紹介動画
< 主要スペック >
メーカー	車名	タイプ	排気量
カワサキ	KLX125	オフロード	124cc
燃費	タンク容量	車両重量	エンジン種類
53.5km/L	7.0L	112kg	空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒

KLX125

　本機は同クラスのD-TRACKER125の兄弟機で、モタードタイプのD-TRACKER125とは違い、KLX125はあくまでオフロード向きの設計がなされています。競技車としての販売もありますが、公道を走行できるバイクとしても販売されており、舗装路も未舗装路も走れるデュアルパーパスタイプという位置づけがされています。

オフロードでの走行と言えば、過度な速度は出さずに路面を見つつ臨機応変にアクセルを操作するわけですが、そこで要求されるのがエンジンの低トルク域での安定した出力性能です。

そのため高速域での出力が持ち味のスポーツタイプのバイクや、充分とは言い難い原付の出力ではダート走行は困難を極めます。それに比べてKLX125のようなオフロードが主な舞台のバイクの低トルク域でのパワーは、非常に頼もしいものがあります。

しかし低トルク域での走行は何もダート走行時に限りません。信号待ちからの発進がどうしても増える街乗りでも、このクラスの他のエンジンでは味わえないほどの気持のよいスタートが切れるでしょう。

つまるところ、その独特のデザインさえ好みに合えば、オフロードバイクはこれ以上ない街乗りの相棒として活躍してくれるのです。KLX125とD-TRACKER125を比べると、デザインで大きく異なるのは正規のタイヤがブロックタイヤか否かです。オフロード寄りのKLX125ではブロックタイヤを採用しています。

バランスの良さこそデュアルパーパスの真骨頂

　本機には快適な走行をサポートする機能が満載です。例えばエンジンに搭載された電子制御燃料噴射装置＝フューエルインジェクションは、これまでのキャブレターによる燃料供給の無駄を、センサーによる酸素量の測定によって完全にカット。

気温や気圧の変化に応じた効率的な燃料供給を実現しています。そのため、真冬の寒い時期でもストレスでエンジンがかかるので、信頼感は非常に高いものがあります。

またスロットルにはアイドルスピードコントロールを装備し、アイドリングのエンジン動作を安定させ、エンジン冷間時の始動・熱いままのエンジンの再始動の際にエンストが起こりにくくしています。

これらの装置や、エンジンの細かな設定が実現する走りは、いたって快適。確かにこれよりも上のクラスや、実際のレースモデルのような「じゃじゃ馬感」はないので、「乗りこなす」楽しみはそれらには劣ります。

しかし、発進時の安定した加速はオフロード車の面目躍如と言えますし、85km/hくらいまではストレスレスに伸びていきます。確かに高回転域ではパワー不足が否めないものの、それは本機に求めるべきではありません。

本格的なダートではその本来の持ち味が、街乗りでは個性的な出で立ちが、ライダーの物欲をしっかりと満たしてくれることでしょう。

バイクを高く売るためにやること

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