【ホンダ】スーパーカブ50

紹介動画
< 主要スペック >
メーカー	車名	タイプ	排気量
ホンダ	スーパーカブ50	ミニバイク	50cc
燃費	タンク容量	車両重量	エンジン種類
110km/L	4.3L	95kg	空冷4ストロークOHC単気筒

スーパーカブ50

　スーパーカブ50は1952年から1958年まで生産されていた自転車補助エンジンキットにつけられていた「カブ」がもともとの由来です。それが1958年に登場したC100シリーズを先駆けとして自動二輪車として大ヒットをみせたのが「スーパーカブ」なのです。

基本的な設計・デザインの変更がないままに50年以上も愛され続けている、世界でもまれな車種のうちの一つです。

そのスーパーカブが2012年にフルモデルチェンジを行って、生まれ変わりました。従来の丸形ヘッドライトを四角型に変更し、明るさとデザイン性を向上させるマルチリフレクターに、さらに視認性を高めるハロゲンバルブを搭載することで、夜間走行の安心感を高めてあります。

またウィンカーやテールランプも大型化し、走行時の安全性を向上させました。とはいえ、スーパーカブ50の最大最強のアピールポイントは「経済性」でしょう。

驚異的というか、狂気的なまでの燃費は何と110km/h。実際に走るとここまでの燃費はなかなか発揮できませんが、他車種と比べると優に20～30km/hの差があります。また新車価格も、今回のリニューアルで生産拠点を中国に移したため、一気に低コスト化が進み、先代モデルの価格が240,750円であったのに対し、現行モデルは193,320円と格段に安くなっているのです。

これに加えて本機は非常に整備性に優れています。オイル交換だけでエンジンは十分に長持ちするうえ、機体の構造が単純なために慣れている人なら自分で整備をするだけでずっと乗れてしまいます。この意味でスーパーカブ50は唯一無二の存在だと言えるでしょう。

走行性能には難あり？

　しかし、この経済性を優先したことにより、若干走行性能が犠牲になっているのは否めません。HONDAの他の50㏄スクーターにも搭載されている電子制御燃料噴射装置＝PGM－FIを採用しているにもかかわらず、発進時の加速が悪く、他車種と比較するとどうしても見劣りしてしまいます。

またスクーターよりも構造上重心が高くなるので、小回りの良さで比べるとやはりスーパーカブ50は今少し実力不足なのです。

とはいえ、これはあくまで街乗りの場合。50㏄スクーターでツーリングに出かけようと思う人はいないでしょうが、スーパーカブ50ならツーリングにも対応できます。その証拠に日本を一周するのにスーパーカブ50を選ぶ旅人が少なくないことが挙げられるでしょう。

17インチのこのクラスにしては大きなタイヤが生み出す直進時の安定感は、他の車種にはない魅力のうちの一つなのです。どこにも特化していないからこそ、唯一無二であり続ける、それがスーパーカブ50です。

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