バイクを購入する際は下取りなしの見積書も出してもらおう！
バイクを新しく購入する際、これまでのバイクを下取りしてもらう方法があります。この場合は、下取りなしの場合と有りの場合の両方の見積書を出してもらいましょう。
購入する際は下取りなしの見積書も出してもらおう！
バイクを新しく購入する際、購入する販売店に、これまで乗ってきたバイクを下取りしてもらうという人は多いと思います。
この方法ですと、新しいバイクを購入する店舗と古いバイクを売却する店舗が同一ですから、古いバイクの買い取りだけを他店（他業者）に依頼する場合と比べると、売却先を探す手間や労力が省けて、心理的負担も軽減できるというメリットがあります。
しかし、メリットばかりではなく、デメリットも存在します。それは、購入・売却それぞれにおいて、その提示額が本当に妥当なのか、分かりにくくなる恐れがある点です。
どういうことか説明するために、ひとつの事例を挙げます。Dさんが新車価格35万円のバイクを購入するとします。
A店では、このバイクを販売するにあたり、もともと3万円の値引きで32万円で店頭販売しています。Dさんは古いバイクを下取りしてもらうために、下取り査定をしてもらったところ、10万円が提示されました。
もう少し高い値段がつくと思っていたDさんは、新車価格のさらなる値引きと下取り額のアップを交渉し、新車購入費用は30万円、古いバイクの下取り代金は12万円で交渉が成立しました。
一見すると、購入・売却双方から条件の改善を引き出しており、めでたい話のようにも思えます。しかし、実際のところ、販売店にとっては、新車価格30万円、下取り12万円でなくても、新車価格29万円、下取り15万円でも大丈夫だったのです。
要は、購入と売却の両方の局面で条件面を改善できたという満足感から、Dさんはさらなる条件の改善を要求しなかったのです。
さらに、販売店が、「新車の値引きはこれ以上増やせません。新車価格は32万円のままですが、代わりに下取り額を4万円増やして、14万円にします」といった駆け引きを行う場合が多々あります。
これにより、ユーザーは「下取り額が4万円も増えたぞ」と満足してしまうのです。こういったものは、一種の目くらましのように作用しますので、よほど価格交渉に慣れていないと、まんまと飲み込まれしまうことになりかねません。
それを防ぐには、単純化、すなわちシンプル化することが大切です。バイクの下取りにおけるシンプル化は、購入と売却を切り分けることです。
一見、ひとまとめにするほうがシンプルだと思いがちですが、金銭交渉を有利に運ぶためには、切り分けることのほうがシンプルだと言えます。
ぜひ、下取り予定車を明記しない、新車を購入するためだけの見積書もつくってもらい、下取りありの場合の見積書と比較してみることをおすすめします。本当にお得なのかどうか、見積書の中から見えてくることがあるはずです。
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