バイクの下取り

下取りとは新しく商品を購入する際に、関連する古い商品に所定の価格をつけて引き取ることで、新しく購入する商品の資金に充当できるようにする商慣習です。例えば20万円のバイクを買う際に「どんな古いバイクでも2万円で下取りする」と言って、古いバイクと引きかえに新車を18万円で買えるようにしてもらうといった場合です。

このメリットは下取りに出すバイクが普通に査定に出すと2万円もしないようなバイクである場合です。実質2万円もしないバイクを2万円分の値引きの代わりに引き取ってもらえるのです。これは中古で買った古い原付一種から新車の原付二種に乗り換えるときに似ています。

しかし逆に「下取りしてもらえれば助かる」といった安易な考えで下取りに出してしまうと、普通に買取に出せば5万円ほどするにもかかわらず2万円で引き取られることになるので、売る側からすれば損です。販売店はこの差額で儲けているのは言うまでもありません。

下取りの際に注意するべきは、これだけではありません。この下取りによる値引きと下取りがなかった場合の値引きをあやふやにすることで、結果的に販売価格を高くするという思惑が販売店側にはあります。このような事態を防ぐために下取りを前提としない見積書と、下取りを前提とする見積書を作ってもらい、それを比較するようにしましょう。

また下取りにおいても複数の販売店を比較するのは重要です。店によって欲しいバイクは違うので、下取り価格にも変動がある場合があるからです。自分にとって最も有利な条件で下取りをしてくれる店舗を探すとともに、下取りと買取とどちらが得かも合わせて検討するようにしましょう。