国内だけでなく海外にも販売網がある

　あなたが乗っているバイクは、たとえ新車で買ったバイクであったとしても、実際には中古バイクという位置づけになります。

そして、あなたのバイクも、いつかは手放すときがくることになりますが、そのバイクを売る、もしくは引き取る相手は、バイク買取業者やバイク販売店というケースが大半だと思います。

では、買い取ったあとのバイクは、どうなると思いますか？　多くの人から、「買った業者がまた自分の店で売るんだろ？」という答えが返ってきそうですが、実際にはそういうケースは少なく、多くの場合は中古バイクオークションに出品され、業者が落札します。

そして、あなたの愛車だったバイクは、第二第三の人生を歩んでいきます。「業者が落札」と書きましたが、それは国内の販売業者だけとは限りません。

中古バイクオークションには、バイクの海外輸出を手掛ける輸出業者も多数、会員登録しています。

日本製のバイクは、世界各国から引っ張りだこです。

以前であれば、日本国内のユーザーに売りにくいような、状態のよくないバイク、たとえば製造から年月が経って各部の痛みが大きいバイクや、走行距離の多いバイク、もしくは走行距離が不明となっているバイク、国内で不人気のバイクなどが、低価格で落札されて海外に輸出され、異国の地で余生を送るというのが主体でした。

ところが、最近では、様相が変わり、日本国内でまだ十分乗れるような状態のよいバイクが、たとえ人気車であっても高値で落札され、海外にどんどん輸出されるようになってきています。

これは、アジアを中心とするいわゆる新興国の台頭や、オイルマネーに沸く中東諸国、植民地支配から脱却し復興が著しいアフリカ諸国など、モータリゼーションの波が世界的に高まっていることによるものです。

かつては、低価格車が主体だった中古バイクの輸出も、海外バイヤーからの旺盛な注文を受け、中古バイクオークションで日本国内の業者に競り勝った輸出業者によって、低価格車のみならず高価格車も輸出される時代になっているのです。

つまり、あなたの愛車が、たとえ国内で人気の薄いバイクであったり、車両状態があまりよくなくて、買い手がつかないだろうと考えてしまうようなバイクであったとしても、それは海外のユーザーから見れば、「ぜひとも欲しい」バイクということも十分にあり得るのです。

バイクは四輪自動車と比べて分解が容易ですから、走行可能な状態のバイクのみならず、パーツでの輸出も比較的容易とされています。

ぜひ、バイクの業者間取引の世界に、「輸出」という重要な選択肢があるということも知っておき、愛車を手放すときには大切に売るように心がけたいものです。

⇒ バイクを高く売る方法１ページで解説！

バイクを高く売るためにやること

※人気車・不人気車・輸入車・事故車・故障車・不動車など、すべてのバイクに価値がありますので、一度買取査定をとってみましょう！